大阪府門真市にある大型商業施設で、深刻な渋滞が問題となっています。
実際にこの渋滞に巻き込まれた人を取材してみると、「(車を駐車場に残し)電車で帰った」、「(警備員に)詰め寄る人もいた」と話しました。
この施設は、大阪の中でも有数の交通量がある中央環状線や、国道、さらに住宅などに囲まれた場所に位置していて、もともと交通量の多い場所にあり、さらに同じ敷地内に人気の商業施設が2店舗出店しているため、近隣以外の場所からも多くの客が詰めかけます。
渋滞の主な原因は、これまでこのエリアを通ることのなかった人たちが、施設開業によって想定よりも多く付近の道路を使うようになったことや、立体駐車場の利用者が帰るときに、各階で合流渋滞が起きることだということです。
■「商業施設の渋滞」約8割が巻き込まれた経験あり
商業施設での渋滞について番組でLINEアンケートを実施しました。
(Q.商業施設の駐車場“激”混み経験は?)という質問に対して、経験があると回答した人は77%にも上りました。
回答した中には「アイスが溶けた」(10代)、「入り口で渋滞。映画の上映時間に間に合わなかった」(60代)、「助手席で夫に寝られて腹立たしかった」(40代)という声がありました。
■“ごほうび”効果? 「客の行動変容で渋滞は解消する」
渋滞解消に向けた取り組みは行われています。
未来の混雑を独自分析で予測する東京大学の西成活裕教授によると、去年12月に埼玉県の「ららぽーと富士見」で実証実験を行ったそうです。
・館内への滞留を促す放送を9回実施
・“ごほうび(500円の商品券)”を配布
その結果、客の行動変容が起こり、渋滞が解消したということです。
ちょっとした行動変容で渋滞は解消するそうです。
【共同通信社・編集委員 太田昌克さん】「恐らく一種の行動経済学だと思いますが、大切なことは買い物は家を出てから帰るまでが買い物なんです。安いから買って帰ってくださいじゃないんですよ。そして地元の皆さんにとってはオーバーツーリズムならぬ、オーバーコマーシャリズムになってはいけないのですよ。色んなアイディア使いながら、場合によってはAIも使って、行動分析をしながら、お客様のより利便性の高いモデルを提供して行く専門家の知見、それから行政もしっかり関与して、地元がからむ話ですから、より良き買い物文化を創造してほしいですね」
近隣住民の方が迷惑しているという声もありましたので、渋滞解消につながるといいですね。
(関西テレビ「newsランナー」2024年8月19日放送)
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