日本銀行の内田副総裁は、株価や円相場が乱高下していることを受けて「不安定な状況のときに利上げをすることはない」と述べ、さらなる利上げについては慎重姿勢を強調しました。

日銀 内田眞一 副総裁
「金融資本市場の動きは、極めて急激だと思っています。不安定な状況のときに利上げをするということはない」

日銀の内田副総裁はきょう、株価や為替相場が乱高下していることについて、このように述べたうえで、市場の動きは「極めて不安定な状態にある」との見解を示しました。

日銀の植田総裁は先月末の会見で、更なる利上げの可能性に言及していましたが、内田副総裁は「総裁会見の後に市場の急激な変動が起きた」として今後の政策対応については、「これまでよりも慎重に考えるべき要素が生じている」と話しました。

また内田副総裁は、日銀が先月末に決定した短期金利を0.25%程度に引き上げる“追加の利上げ”の影響について、「我が国の株価が他の国に比べてより大きく下落・変動した要因の一つ」と述べました。

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