8月5日、史上最大の下げ幅となった日経平均株価。6日は一転、史上最大の上げ幅となりました。

円も一時141円台と大幅な円高の動きを見せるなど、経済が目まぐるしく動いている印象があります。

この現状を鹿児島県民や経済の専門家はどのように見ているのか、取材しました。

アメリカの景気減速への懸念や、東京外国為替市場で進んだ円高により、史上最大の下落幅となった5日の日経平均株価。

しかし、6日はそれが一転、過去最大の上げ幅を記録しています。

めまぐるしく動く株価に県民は…

県民
「あまりにも上げ下げが大きすぎるのですぐには動けない」
「売りが走っていたので、きょうは株価が上がるだろうなと思っていた」

Qきのうの大幅な下落について      
「政府が新NISAを勧めていたのにという気持ちはある。不安はないといったら嘘になる」

九州経済研究所の福留部長は、急激な株価の変動について次のように説明します。

九州経済研究所・福留一郎経済調査部長
「アメリカの景気が悪くなっているのでは、という心配。それに日銀の利上げがタイミング的に重なった。それで円高が一気に加速したということで警戒感が不安や恐怖になって急落という形になってしまった」

Qきょうの大幅な上昇について
「実体経済がそこまで悪くなっていないのに急落したということは、実態が悪くないね、となれば急反発してもおかしくない。株価の急激な下落反発はこれまでもあった。今回の株価の動きも冷静に一歩引いたところで見てほしい」

ところで株価が急激に乱高下する中、5日は円が一時141円台と一気に円高が進みました。

九州経済研究所・福留一郎経済調査部長
「日本とアメリカの金利差が開いていることで円が売られているところがあったが、金利差が縮まると円が買われやすくなる。そういったところを背景にして、今までの行き過ぎた円安が一気に逆回転した」

Q.逆回転の動きがが定着・進行するかの予想は?
「誰にもわかりません」

円高になるとここ最近の物価高に一定のブレーキをかけられる可能性もありますが、福留部長は急激な円高が進んだ場合にはリスクもあると指摘します。

九州経済研究所・福留一郎経済調査部長
「円安で日本の経済、輸出企業は伸びて高収益、株価も上がるという『日本経済全体にとってプラスが大きい』というシナリオ構図がなくなるので、急激な円高はその部分では良くないということになる」

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