リニア工事に伴う水や環境への影響を議論する静岡県の専門部会が開かれ、工事で自然環境が損なわれた場合、JR東海は自然環境の回復を積極的に進める考えを示しました。

県はリニア工事の影響やJR東海の対策が適切かを検討する有識者による専門部会を開いていて、8月5日は工事が大井川上流部の自然や生物などに与える影響について話し合いました。

JR東海は影響を調べるためのボーリング調査の具体的な方法を説明し、自然が損なわれた場合には損なわれた自然と同じか、それ以上の代償措置を行う考えを示しました。

これに対して有識者からは義務的な代償措置だけでなく、新たな自然環境を創り出すことなど、より積極的な対応が求められ、JR東海も応じる考えを示しました。

生物多様性専門部会・岸本年郎 委員:
非常に大きな所としては代償的措置についての具体的な議論が初めてできた。生息場所の再生や創出、そうしたことについて具体的に議論いただくきっかけになったというのは非常に大きいと思っています

JR東海・二村亨 副本部長:
具体的な中身ですね、どういったことが我々ができるのかいろいろと相談して詰めていきたい

また、5日はJR東海から自然環境を守るための全体的な管理方法や工程なども示され、今後さらに議論を深めていく予定です。

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