野菜の値上げが相次ぐなか、19日の注目は「春ナス」です。仕入れのプロとともに市場で「お得」を探してきました。
■お得な“春野菜”どう仕入れる?
日々、お買い得な野菜をそろえる庶民の味方、「アキダイ」。19日のおすすめは春ナスとタケノコです。
■仕入れは毎日!驚き1200万円分
野菜の高騰が続くなか、秋葉社長はどのようにしてお得な野菜を仕入れているのでしょうか。
19日午前7時、都内の青果市場。社長は毎日、市場まで出向き自分の目でチェックした野菜を仕入れています。
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「これ(トマト)はきょう買いました。20ケース」
相棒が赤いタブレットです。前の日に注文した野菜をこれで管理しています。
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「これ全部ここまで全部これ買って、うち8店舗あるんで8店舗分の注文を見ながら」
「(Q.本店だけではなく?)全部やっている」
社長は23歳の時に一念発起し、アキダイを創業しました。それから30年以上、今では首都圏に8店舗にまで急成長しています。
一日に仕入れる野菜は膨大で、4トラック15台分に上ります。
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「トラック1回行って、また戻ってきて。ほとんどのトラックはピストン2便。仕入れ金額は(一日)大体1200万円」
年商も桁違い、なんと45億円です。事業を急成長させたポイントが…。
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「産地を見たり、40年近い経験があるので今、何を売るべきかとか、これからは何がうまいとか熟知している」
■春野菜 新鮮見分ける“コツ”
では今、どの春野菜がお得に買えるのでしょうか。
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「ハクサイは平年並みに落ち着いてきた。ものも良くなって非常に良い」
今月3日、店で小さいサイズでも258円と高値でしたが、19日は1パック108円で販売しました。
さらにお得だったのが春ナスです。
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「すごくものが良い。春野菜のなかでも、これは順調」
19日の値段は1袋258円。平年より40円ほど安いといいます。
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「あまり業界的に言っちゃいけないけど…」
サービス精神旺盛な社長。新鮮なナスを見分けるコツを教えてくれました。
ポイントは切り口の色。
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「よく白っぽくなっているのは何日か置いている。こういう青々した感じが良い」
おすすめの野菜が、もう1つ。
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「今、おすすめするとしたらタケノコ。これだけ良いものがこの時期、出回るのは今年の気候のおかげ」
桜の開花が遅れたように春先に寒さが続いたため、タケノコの出荷が遅れたといいます。
■春キャベツ1.5倍も“助け合い”
仕入れるのは、お買い得な野菜だけではありません。
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「今年はやっぱり非常にキャベツは象徴的ですね。気候の影響で(価格が)高い。需要も多くなったのもある。基本的には…(カメラが)逆光になってる?大丈夫?」
春なのに高い春キャベツ。サイズも小さめ。卸売価格は平年の1.5倍です。
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「三浦の春キャベツといったら、絶対的に皆が喜ぶ良いキャベツなんですよ。そのキャベツの出荷量が実は(平年の)半分なんですよ」
出荷量が半減すれば当然、仕入れ値は上がります。ただ、高くても社長は仕入れをやめないといいます。
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「あくまでもギブ・アンド・テイク。生産者があって、市場と私たちお客様がいる。皆WINWINな状態を作る」
こうした農家を大切にする姿勢も事業が急成長した理由かもしれません。
心遣いは客にも…。
お客さん
「大きいですね。タケノコ」
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「ぬか、よかったらどうぞ」
「この瞬間を逃すと『あの時もっと頑張って売っておけば良かった』、そう思いたくないので頑張って売ります」
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