県内には17日・18日、約1年ぶりに黄砂が飛来した。車が汚れてしまい「週末に洗車を」と考えている人も多いかと思うが、注意しないと車を傷つけてしまうかもしれない。
黄砂の飛来が落ち着いた19日午前、山形市にある自動車販売店を訪れると…。
(リポ)
「屋外に置いていた車は、このように車全体に黄砂がびっしりと付着している状態です」
19日午後の山形市内は、スッキリとした青空が広がった。
そして18日午後に撮影した映像は、飛来した黄砂の影響で遠くの山がかすんで見え、違いが明らか。
気象台によると、18日の山形市は水平方向で見通しが利く距離を示す「視程」が約7キロ。去年4月以来、約1年ぶりに県内で黄砂が確認された。
黄砂は成分が硬く、形が角ばっている。このため普通の砂より汚れが落ちにくく、車に付着したままにすると、こすれてキズがついたり、雨で濡れると粘土のように固まってしまったりする。
特に注意が必要なのが、屋根や車体の側面・ワイパーの縁といった細かな場所。
販売店では、洗車担当のスタッフに他部署からの応援も加わって汚れを落としていた。
(オートセブン・アルボ営業部・石岡陽太さん)
「ボディの表面についているので、それを拭いた影響で傷がつかないように、最初に水をかけてから洗浄します」
黄砂の汚れを落とす際に最も大切なのは「こすらないこと」。
まず、高い水圧でしっかり黄砂を洗い流し、その後、十分にシャンプーを泡立ててきれいにしていく。
大切な商品のため、この販売店では通常週1回行う洗車を、この時期は2回ほどに増やしているという。
(オートセブン・アルボ営業部・石岡陽太さん)
「黄砂をそのまま放置してしまうと、車体にこびりついてしまったり、汚れる原因になるので、洗車の回数を増やしています」
またこの時期は、コーティングの作業が忙しくなるのも特徴で、通常時より3割ほど多く注文が入るという。
車体に膜を張ることで、黄砂だけでなく春に多い花粉が車体につきにくくなるほか、水で汚れが流れ落ちやすくなるメリットがある。
黄砂の飛来は一旦ピークは過ぎたが、気象台は5月ごろまでは飛来する可能性があるとしている。
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