大阪の商店街に元気いっぱいの「こどもあきんdo」が登場し、特産品を集めた物産展にチャレンジしました。

■小学生が全国各地の特産品を販売 お金の大切さを学ぶイベントが開催された

「いらっしゃいませ!」
「小城羊羹はいかがですか?甘くておいしいですよ」

大阪市東住吉区の北田辺商店街で開かれた「こどもあきんdo」。

小学生が全国各地の特産品を販売して、売り上げを競い合い、お金の大切さを学ぶイベントです。


■仕入れる商品選びから販売価格も子どもたちが決める

イベントの2週間前。

小学生が4つのチームに分かれ、3万円の予算をもとにどんな特産品を仕入れるか、作戦会議が行われました。

【福井県チーム】

(Q.どれを売りたいとかある?)
【児童】「昆布」

【児童】「こっちは男の子に売れるかもしれない、こっちは女の子に売れるかも」

仕入れる商品を選び、価格を決めるまで子どもたちが主体となって進めていきます。


【佐賀県チーム】

(Q.一個売ったら、(利益が)80円手元に入るどう?)
【児童】「(お金をもらいすぎたら)売ってる人より、買った人がかわいそう。高すぎても…」

大人たちのサポートを受けながらも、自分たちで決めることができました。


■「商店街の新たなつながりをつくりたい」

北田辺商店街は、現在、空き店舗が目立ちますが、かつては多くの店が立ち並び、にぎわいのある場所だったといいます。

【金物店を営む人】「お隣さんとか仲良くしてたし、同級生とか隣同士で、隣近所で子どもを見合う、そういう時代ね」

イベントを主催するNPO法人は、「こどもあきんdo」を通じて、「商店街の新たなつながりをつくりたい」と話します。

【NPO法人北田辺プロジェクト実行委員会 平山延生代表理事】「地域の人と商店のコミュニティができてきたり、集いができるような場所になったらなと」

■完売目指して売り込み 「商売はめっちゃ大変やって分かった」

迎えた本番当日。

【児童たち】「よろしくお願いします」

福井県チームが販売するのは、天然の冷蔵庫「雪室」で保存する、そばの実から作られた雪室そばや、恐竜の形の昆布が入った、梅昆布茶などの特産品です。

【児童たち】「いらっしゃいませ~」「210円のお返しです」
【買いに来た客】「ありがとう」
【児童】「袋あります」
【買いに来た客】「もらいます」

佐賀県チームオープンからおよそ3時間、佐賀県チームは早くも完売しました。

(Q.雰囲気どう?)
【買いに来た客】「雰囲気すごい」「いいやんなあ」「楽しいわ」

【児童】「よし、行こう!」

福井県チームは完売を目指し、全員で売り込みに向かいます。

【福井県チームの児童】「こんなの売ってるんですけど、どうですか?」「これは昆布茶です」「恐竜の形の昆布が入っていて、お湯を入れたら浮き上がってくるんです」
【商店街で店を営む人】「じゃあ、おばちゃん買おうかな」
【福井県チームの児童】「やった…疲れた」

福井県チームも見事に売り切ることができました。


はたして1番多くの利益を生み出したチームは…?

「優勝は…福井県です!」

【福井県チームの児童】「いっぱい値下げしたけど、1位になれたことがうれししかった。(商売は)めっちゃ大変やってことが分かった」

子どもたちのチャレンジが、商店街に新しいつながりを生み出してくれるかもしれません。

(関西テレビ「newsランナー」2024年7月16日放送)

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