11日夜、佐世保市の西九州自動車道のトンネル内部で追突など4件の事故が発生しました。

なぜ相次いで事故が起きたのか、調べてみると現場のトンネルや周辺の環境が背景にありました。

11日夜8時ごろの佐世保市の西九州自動車道弓張トンネルです。

トンネルの中で複数の事故が起き、警察が対応にあたっています。

11日午後6時ごろ、トンネルで車2台の追突事故がありました。

この後ろでも追突や玉突き事故が次々と発生。

トンネルでは計4件の事故があり、運転手の1人が首の痛みを訴えて救急搬送されました。

佐々と佐世保中央インターの間は、約2時間半にわたり通行止めになりました。

当時トンネルは車で混雑していて、警察はいずれも前方不注意が事故の原因とみています。

高速道路交通警察隊 浦建市 副隊長
「渋滞していることで車が低速になり、断続的に止まる、発進を繰り返す。注意力が落ちることがある」「『走っているから流れていくだろうと』ではなく『止まる車があるかもしれない』という思いで走れば見逃すことはない」

西九州道の佐々インターと佐世保中央インターの間は通行料がかからないため、通勤時間の朝と夕方は特に混雑します。

さらに弓張トンネルのそばには佐世保中央インターの出入口があり、スピードを落として走る車も増えることから、事故が起きやすい場所だということです。

事故の後には道路が道をふさいだことから、後続車が動けなくなり渋滞が発生しました。

中にはこんな車も・・・。

渋滞を抜け出すため反対車線に出ようとしたとみられます。

またその先ではUターンをしようとして脱輪したとみられる車もいました。

高速道路交通警察隊 浦建市 副隊長
「車と衝突すれば大事故。大多数の場合で死亡事故に直結する。非常に危険」

自動車専用道路でのUターンやバック、逆走は道交法違反で、死亡事故もつながりかねないとして警察は絶対にやめるよう呼びかけています。

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