愛媛県松山市の道後温泉本館で11日、全館での営業が約5年半ぶりに再開しました。地元の観光業界も期待を示しています。

内木敦也キャスター:
「きょうから全館での営業を再開した道後温泉本館。この再開は町にとって追い風となるんでしょうか」

全館営業再開の日を迎え、道後商店街では期待感が高まっています。

道後りらっくま・湯嶋津健さん:
「湯めぐりのお客さまが増えるんじゃないか、海外の方もここに目的地にするんじゃないかと期待しております」

本館の目の前にある土産店は11日から新たな商品の販売を始めました。

湯嶋津健さん:
「新しくリラックマの形をしたベビーカステラのテイクアウトのお店をオープンさせまして」

これまで販売していたぬいぐるみやキーホルダーに加え、ベビーカステラのテイクアウト販売をスタート。これまで以上に気軽に立ち寄ってもらうことが狙いです。また老舗の土産店は。

絣屋本店・石田匡暁社長:
「ようやく開いてくれたので、たくさんのお客さまに、国内のみならずインバウンドのお客さまにも本当に道後温泉本館を楽しんでいただきたい」

道後商店街振興組合の理事長も務める石田匡暁さん。今年4月に全館営業に先駆けて創業78年の土産物店を大幅リニューアルしました。

石田匡暁社長:
「ズバリ道後三湯めぐりビール」

湯上がりに楽しんでもらおうと松山市内の醸造所と協力し、新たにクラフトビールを開発。3つの味を用意しました。道後温泉本館が「ラガー」。飛鳥乃湯泉が「IPA」。椿の湯が「黒ビール」です。新たな商品とともに道後の街を盛り上げます。

石田匡暁社長:
「これから50年先、100年先もこのバトンはしっかり紡いでいかなきゃいけない。同時に常に変わり続けられる柔軟性のある町、そういった挑戦をし続ける街であり続けれるように我々も頑張っていきたい」

また宿泊施設の道後プリンスホテル・河内広志会長も「待ちに待った5年半の道のりを経て感無量」と話します。毎年7月は夏休み前の出控えで予約が落ち込む傾向があるものの。

河内広志会長:
「コロナ禍前の2019年対比で7月の予約受注額は127パーセント。さらに昨年2023年の7月対比でも116パーセントと非常にいい風が吹いています」

7月の売り上げとしては11日時点で過去最高ペース。本館の全館営業再開が売上げアップを後押ししていると分析しています。

河内広志会長:
「きょうから新たなスタートを切るということで、心身ともに私たちはリフレッシュをして、大いに全国発信してさらなる集客を求めていきたい」

道後温泉本館のリスタートとともに、まちの新たな挑戦も始まっています。

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