円安などを背景に、物価高の状況が続き、生活費のやりくりに苦労している人も多いのではないでしょうか。そうした中、長野市の百貨店は、生活費の足しにしてもらおうと、全従業員に1万円を現金で支給しました。

ながの東急百貨店・平石直哉社長:
「従業員の皆さまの日ごろの頑張りに、感謝を申し上げます」

ながの東急百貨店の平石社長から代表の従業員に手渡されたのは、新紙幣の現金1万円。夏のボーナス支給日に合わせて支給した「生活応援支援手当」です。

円安などを背景に続く物価高。5月の長野市の「消費者物価指数」は、生鮮食品をのぞく総合が109.4で、34カ月連続で2023年の同じ月を上回り1970年の統計開始以来、最も高くなりました。

政府の補助金が縮小された電気代や、インバウンド需要が堅調な宿泊料の上昇が目立っています。

また、ガソリン価格も7月8日時点の県内のレギュラー平均は1リットルあたり186.3円。前の週と変わりませんでしたが、18週連続で全国最高値となり、高止まりの状態が続いています。

手当は、生活費などの足しにしてもらおうと、初めて支給したもので、パートを含む全従業員およそ300人が対象です。

上司:
「いつもありがとうございます」

コミュニケーションを深める機会にもなればと、上司から直接手渡されました。

従業員:
「うれしいです。これから暑くなるのでスタミナをつけるために、おいしいご飯を食べに行こうかな」

ながの東急百貨店・平石直哉社長:
「いろいと切り詰めることが多い中、自分のため、家族のため、いろんなシーンで活用してほしい」

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