サトウキビや黒糖の価値の再構築を目的としたラム造りプロジェクト「ONERUM(ワンラム)」のリーダー、仲里彬氏(瑞穂酒造製造部長、酒類企画販売OneSpirit代表)が、国内洋酒酒造業界で最も権威ある賞の一つ「第12回洋酒技術研究会賞」を受賞した。洋酒業界の技術発展の貢献者に授与される賞で、県内では初めて。

 受賞内容は「沖縄を活性化する高付加価値ラムの新規開発」。自社栽培のサトウキビから得た酵母と蒸留後に残る廃液(ダンダー)を活用した独特な製法の確立で、変化に富んだラムを作り出すと評価された。

 県内8島の黒糖をそれぞれのラムに商品化するなど産業活性化にも貢献。仲里氏は「国産ラムでの受賞は初めて。離島のサトウキビと黒糖を広め、ポテンシャルを高めたい」と語った。

(政経部・村井規儀)

(写図説明)「第12回洋酒技術研究会賞」受賞を報告する仲里彬氏=6月26日、那覇市の沖縄タイムス社

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