(ブルームバーグ): 8日朝の東京外国為替市場の円相場は1ドル=160円台後半と5日末夕から横ばい圏で推移。前週末は米国で雇用統計を受けて利下げ期待が高まり、ドルが売られたが、円売り需要も根強く相場は上下に振れた。東京市場ではドル安圧力の高まりと、株高によるリスク選好の円売りが綱引きする展開が見込まれる。
5日の海外市場では、円が米長期金利に連動して160円30銭台から161円30銭台へ上下したが、最終的に160円台後半に戻した。6月の米雇用統計は雇用者数の増加幅が予想をやや上回ったが、過去2カ月分が下方修正され、失業率は上昇。平均時給の伸びも鈍化し、年内2回の利下げ期待がやや高まった。
8日の東京市場では雇用統計を受けたドル安圧力が継続する一方、米利下げ期待を背景とした日米株高が投資家心理の改善につながり、低金利の円を売ってドルを買うキャリー取引の需要も強まりそうだ。161円台では介入警戒感が円を下支えする。
国内では5月の毎月勤労統計や日本銀行の支店長会議、地域経済報告(さくらリポート)が7月の利上げ観測を高める内容になるかが注目。7日の東京都知事選は自民、公明が支援する現職の小池百合子氏が勝利し、相場への影響は限られそうだ。
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