あす3日に発行が迫った新紙幣です。1万円札の肖像・渋沢栄一は実は信州ともゆかりの深い人物。青年時代、家業で訪れた佐久市や上田市ではイベントが開かれるなど盛り上がっています。
3日発行される新紙幣。千円札は北里柴三郎。五千円札は津田梅子。そして、1万円札は「近代日本経済の父」、実業家の渋沢栄一です。
佐久市では2日新紙幣発行を祝うイベントが行われました。なぜ佐久市で?
佐久市・柳田清二市長:
「佐久市にゆかりのある方がお札になることは初めて。それも1万円札ということで、市民と新しい紙幣の発行を喜びたい」
埼玉・深谷市出身の渋沢栄一。青年時代、家業の藍玉の取引でたびたび佐久市や上田市などの染物屋を訪れていました。
「佐久・上田は第二の心のふるさと」と語り、佐久市の内山峠には渋沢栄一が詠んだ漢詩の石碑も建てられています。
佐久市は深谷市などと連携し、3日からゆかりの地などを巡るスタンプラリーを始めます。
佐久市・柳田清二市長:
「関係の深さをよく知っていただいて、観光資源にしていけたら」
上田市でも6月29日から3カ所で記念の展示が行われています。上田商工会議所では大正6年・1917年に上田市で講演をした際に本人が揮ごうした「温故知新」の書もー。
市民はー
市民:
「うれしいですね。(新1万円札は)記念にとっておきたい」
別の会場ではー
(記者リポート)
「新紙幣発行を記念したパネル。こうして肖像画のように写真を撮ることができます」
新紙幣の肖像の3人になった気分で記念撮影ができる顔出しパネルも設置されています。
上田市商工会議所・矢ヶ崎雅哉専務理事:
「(渋沢栄一は上田に)年に4回も来ていた記録が残っていますし、身近に感じていただければ」
渋沢栄一ゆかりの地では早くも盛り上がりを見せています。
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