日本時間2日未明、外国為替市場で円相場は一時1ドル=161円70銭台を付け、およそ38年ぶりの円安水準となりました。
政府・日銀は1ドル=160円台を付けた4月から5月にかけて、総額およそ9兆8000億円の為替介入を実施しました。一時、151円台後半まで円高が進みましたが、およそ2カ月で介入の効果はかき消された形です。
その理由の一つとして指摘されているのが、先週発表された財務省・神田財務官の今月末での退任です。
マネックス証券 チーフ・ストラテジスト 広木隆氏
「日本の(為替)介入の司令塔が人事異動で交代ということになると、『すぐには動けないだろう』と。普通に考えて、組織ですから。そうなると、『間隙(かんげき)をついて円安をもう少し仕掛けてもすぐに介入が入ってこないだろう』とマーケットが見透かしているということが一つあります」
次の為替介入の水準については、広木氏は次のように話します。
広木氏
「次の介入の水準は、163円台ではないかと思います。神田財務官が『2週間で4%は過度な変動』というようなことをずっと言っていた。そこから考えると、163円台くらいかなと」
(「グッド!モーニング」2024年7月2日放送分より)
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