(ブルームバーグ): バイデン米大統領は29日にニューヨーク州ハンプトンズで資金力ある献金者らに対し、トランプ前米大統領との討論会での精彩を欠いたパフォーマンスを巡り懸念があることは認めると述べた上で、再選を目指し選挙戦を継続すると誓った。
ヘッジファンド運用者バリー・ローゼンスタイン氏と妻の邸宅で開かれた資金調達のための会合でバイデン氏は、「討論会についての懸念は理解できる」と述べ、27日の討論会について「あまり良い夜ではなかった」と認めた。
約150人が出席したこのイベントでバイデン氏は「自分が勝てると信じていなければ」出馬しないものだと繰り返し述べ、討論会での失態で民主党内に広がった懸念の払拭(ふっしょく)を図った。
民主党の献金者や議員らはバイデン氏の討論会でのパフォーマンスに動揺し、出馬取り下げを検討するよう促す人もいた。バイデン氏は28日に出馬取り下げの意思はないと明言しており、その後の資金集めパーティーは同氏がさらに4年間の任期を務める能力があると支持者に再確認させる機会となっている。
共和党の候補指名が確実なトランプ氏が勢いづく中、バイデン氏の討論会での精彩を欠くパフォーマンスは同氏の資金調達能力を低下させる危険性もある。ただ、バイデン陣営は、討論会当日から28日夕方までの間に2700万ドル(約43億円)を調達したことを明らかにし、懸念を一蹴した。
イーストハンプトンでのイベントには、ゴールドマン・サックス・グループ出身のエリック・ミンディッチ氏やニコール・デービソン・フォックス氏、俳優のサラ・ジェシカ・パーカーさん、ヘッジファンド運営会社スカイブリッジ・キャピタルのマネジングパートナーで創業者のアンソニー・スカラムッチ氏らも出席した。
原題:Biden Asks Donors to Stick With Him After Disastrous Debate (1)(抜粋)
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