4月15日、柏崎刈羽原発7号機で、原子炉に核燃料を入れる”燃料装荷”を開始した東京電力。17日朝、制御棒の駆動用モーターで不具合が確認されたため、作業を一時中断しています。
15日、柏崎刈羽原発7号機の再稼働に必要な検査の一環として、原子炉に核燃料を入れる”燃料装荷”を開始した東京電力。
これを受け花角知事は17日午前の会見で…
【花角知事】
「7号機への燃料装荷は、東京電力が行っている一連の様々な安全対策工事の確認検査のひとつの過程・プロセス・工程だと思うので、特に申し上げることはない。また再稼働に関するに議論に影響は何もない」
「燃料装荷は検査の過程にすぎない」というこれまでの見解を繰り返した上で、東電に対しては慎重で安全な作業を求めていました。
始まったばかりの燃料装荷ですが、東京電力は17日午後、作業を一時中断したことを発表。
午前7時すぎ、制御棒の挿入準備のため駆動用モーターのブレーカーを入れたところ、制御棒1本分のブレーカーが落ちていることが確認され、その原因調査のため燃料の装荷を一時中断しているということです。
ブレーカーの落ちた制御棒が挿入される箇所に燃料は入っておらず、燃料が装荷されているその他の箇所には全て制御棒が挿入されていることから、東京電力は「安全上の問題はない」としています。
トラブルについて原子力規制委員会の山中伸介委員長は、「安全上重大な問題があるとは考えていない」とした上で…
【原子力規制委員会 山中伸介委員長】
「13年ぶりに燃料を装荷してこれから試験をされる。機械上・手順上のトラブルは
起こる可能性はあるだろうと思う」
こうした中、原発から半径30km圏内に含まれる長岡市の磯田達伸市長も17日の会見で燃料装荷について言及。
「検査の一つであり再稼働の議論とは関係ない」と花角知事と同様の見解を示した一方、多くの住民が不安を抱えているとして、知事に対しこう釘を刺しました。
【長岡市 磯田達伸市長】
「東電がどういう形で作業・準備を進めても、県民の不安が解消されない限り知事は再稼働を容認しないと考えている」
磯田市長はまた、佐渡沖の断層による地震のリスクを含め「新たな知見を国が示さないと議論は進まない」などと話しました。
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