岩手県盛岡市に建設中のマンションのチラシで、「岩手山」とうたいながら別の山の画像が使われていた問題で、建設を手がける東京の不動産会社が6月25日に市役所を訪れ内舘茂市長に謝罪した。
25日、東京の不動産会社「タカラレーベン」の手島芳貴マンション事業本部長など5人が盛岡市役所を訪れ内舘茂市長に謝罪した。
手島芳貴マンション事業本部長
「不快な思いをさせてしまったこと、心よりお詫び申しあげます」
事の発端は6月上旬、盛岡市などで投函された市内で建設中の高層マンションのチラシ。
「岩手山ビュー」と書かれているが、そこに写っていたのは青森県の「岩木山」だった。
この取り違えを確認した市は先週、タカラレーベンに抗議。
市民からもこんな声があがっていた。
市民
「これが岩手県民であればまず間違わない。岩手のシンボルですからね」
「何を考えて物をつくろうとしていたのか。(景観に)気を配ろうとしていたというのも、うそだろうとなってしまう」
そもそも、歴史的な街並みが残る紺屋町に高層マンションが建てられることについて、景観への影響を懸念する声も出ていたなかで生じてしまった今回のミス。
タカラレーベンではその経緯について、「現地で岩手山を撮影していたものの、積雪量をCGで補正しようとインターネットで参考画像を検索したところ、誤って岩木山の画像を参考にしたうえ、そのまま掲載してしまった」と説明した。
タカラレーベン 手島芳貴マンション事業本部長
「大きな売りにしている岩手山の眺望(の間違い)を見落とした。明らかに当社のチェック体制が行き届かなかったと猛省している」
説明を受けた内舘茂市長は、大変残念と述べたうえで「本当に謝罪の気持ちがあるならば、謝罪の気持ちを盛岡市民に伝えてほしい」と注文を付けた。
タカラレーベンでは、25日に市内で投函されたチラシで今回の取り違えに対する謝罪を掲載した。
また内舘市長に対し、今後マンションの近隣住民への説明会を開き直接謝罪すると述べた。
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