日本銀行は6月の金融政策決定会合の「主な意見」を公表しました。追加の利上げについては「遅きに失することなく引き上げることが必要だ」などとする意見があったことが分かりました。
歴史的な円安を背景にした物価高が続くなか、日銀は今回の会合で追加の利上げを見送りました。
しかし、24日公表された「主な意見」では、「遅きに失することなく適時に金利を引き上げることが必要である」「円安は物価見通しの上振れの可能性を高める要因であり、適切な政策金利の水準はその分だけ上がると考えるべきである」などと追加の利上げを後押しする意見が紹介されています。
その一方で、「金融政策運営は為替の短期的な変動には左右されない」などとして追加の利上げについて慎重な意見が出ていたことも分かりました。
また、日銀による大規模な国債の買い入れ額の減額については、「金融市場において長期金利がより自由な形で形成されるよう減額していくべき」といった声や「市場における日銀の存在感を小さくしていくことが必要だ」などとする意見が紹介されています。
ただ、減額する金額やペースについては、「予見可能な形で相応の規模の減額をしていくことが適切」「市場との対話も含めある程度の時間をかけて慎重に検討すべきである」などと、国債市場への配慮を求める意見が数多く上がっていたことが分かりました。
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