■簡易型のパビリオン「タイプX」9棟の建設進めるも移行は3カ国にとどまる

大阪・関西万博で独自パビリオンの建設を断念した国に、博覧会協会が建設して引き渡す簡易型のパビリオンについて、すべての整備費用が回収できない可能性があることが分かりました。

来年の万博で「タイプA」と呼ばれる独自のパビリオンを出展する参加国のうち、12カ国の建設業者が決まっておらず、博覧会協会が簡易のパビリオンを建設して引き渡す「タイプX」を提案しています。

協会は、タイプの変更を想定して、9棟の建設を進めていますが、19日現時点で移行したのはブラジル・トルコ・アンゴラの3カ国にとどまっています。(※この3カ国は前述の12カ国に含まれない)

■「タイプX」の整備費用を回収できない可能性 予備費から捻出する案も

関係者によると、タイプの変更が順調に進んでおらず、参加国が負担することになっている「タイプX」の整備費用などをすべて回収することが難しい見通しだということです。

回収できなかった分は、会場建設費の予備費130億円から捻出する案が出ていて、今月末の理事会で協議される予定です。

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