静岡県のリニア工事をめぐり、JR東海の対策を監視する国のモニタリング会議の委員たちが6月14日まで発生土置き場などを視察し、「JRが努力している姿を実感した」とJR東海の対策を評価しました。
リニア工事を巡っては、水や環境へのJR東海の対策が適切に行われているか監視するため国のモニタリング会議が設置されていて、委員たちは6月12日から3日間、静岡工区を視察していました。
14日に報道陣が同行したのは、トンネル工事で発生した土砂を置く「ツバクロ発生土置き場」です。
JR東海担当者:
地平から出てくるような水、地下から出てくる水もすべて排水する。そして、雨水も法面排水溝をつけて排水することで盛り土の安定性を確保する
発生した土を土砂崩れなどを起こすことなくどう安全に管理するか、土の盛り方や排水方法などについて説明を受けました。
委員たちは大井川の下流から上流まで3日間かけて作業基地などを回り、JR東海が進める対策に一定の評価を示しました。
モニタリング会議・矢野弘典 座長:
現時点で想定できるあらゆるケースを取り上げ、その準備をしている印象を強く持った。JRがその姿勢で、皆さんに安心してもらえるように努力している姿は実感した
その上で安全対策に万全を期すよう求めたほか、国と県、それにJRが協議してスピード感を持って対応してほしいと求めていました。
委員たちの視察は下記の通り3日間行われました。
14日は静岡県島田市で井戸など、13日と14日は静岡市葵区の山間部にある発生土置き場や作業基地などを視察しました。
政府の骨太の方針の原案にも全線開業が「最速2037年」と明記されたほか、鈴木康友 知事も推進の立場を明確にしていて、今後の議論が加速していくのかどうか注目されます。
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