北海道新幹線の札幌延伸に伴って開業する「新八雲駅(仮称)」の駅舎デザインが決定しました。森の木立をイメージし自然環境との一体感を出したものになっています。

 新八雲駅(仮称)の駅舎をめぐっては、北海道新幹線の建設主体「JRTT鉄道・運輸機構」が2023年10月、3つのデザインを八雲町に提案していました。

 A案 「牧歌的原風景を未来へと継承する新たな調和の駅」

 B案 「雄大な大地と木立の美しさを感じる駅」

 C案 「八雲の悠久な営み、情景を映し出す駅」


 八雲町によりますと、2023年11月1日から17日までの約3週間、インターネットなどで町内外アンケートを実施。集まった1588票のうち、最も多い約4割に当たる634票が支持したB案がデザインに決定しました。

 B案を支持した人からは、
 ・シンプルでモダンなデザインだ
 ・落ち着きがあり、周囲の景観に邪魔にならない
 ・長い目で見ても飽きないデザイン
 ・木目調のデザインが良い
 ・おしゃれでかっこいい
 などの声が上がりました。


 鉄道・運輸機構は「B案は森の木立をイメージした木調の縦ラインを取り入れることで、自然環境と一体感を出している」、「外装の色味を黒系の落ち着いた色にすることで、風景と調和させつつ、飽きのこないシンプルな形状を表現している」としています。

 八雲町は6月14日、札幌市で鉄道・運輸機構に「駅デザイン推薦書」を手渡しました。

 鉄道・運輸機構は今後、デザインに基づく設計を始めます。

 北海道新幹線の札幌延伸をめぐっては、鉄道・運輸機構が5月、技術的な問題で、2030年度末の札幌延伸が極めて困難だと国道交通相に報告。現時点で新たな開業時期の目標は示さず「数年単位の遅れということで、ご理解をいただきたい」と説明しています。

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