大阪市内を走る主要な私鉄全線と地下鉄などが乗り放題となるQRコードを使用した乗車券が発売される。

6月17日からサービスの提供が始まる「スルッとQRtto(クルット)」は、大阪市内を走る私鉄や地下鉄で利用できるQRコードを使用した乗車券だ。

■スマホ1つで列車に乗車

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QRコードをスマートフォンに表示し、改札機の読み取り部にかざすことで、そのままチケットレスで列車やバスに乗車できる。

また、このQRコード乗車券を活用した周遊乗車券「スルッとKANSAI大阪周遊パス」も、6月17日から発売される。

■主要私鉄や地下鉄の市内全線乗り放題 人気施設も利用可能

この「大阪周遊パス」で、近鉄、京阪、南海、阪急、阪神の大阪市内全線と大阪メトロ、大阪シティバス全線が乗り放題となるほか、大阪城天守閣や梅田スカイビル空中庭園展望台など約40カ所の人気施設に入場できる。さらに海遊館など約30の施設で割り引きサービスなどの特典を受けることができます。

「大阪周遊パス」は1日と2日の2種類の乗車券があり、価格は1日周遊パスが3300円、2日周遊パスが5500円で「スルッとQRtto」と、「大阪周遊パス」のホームページで購入できるということだ。

■阪急全線乗り放題の乗車券

また、このQRコード乗車券を活用して阪急は全線が1日中乗り放題となる「阪急1dayパス」を同じ6月17日から発売する。(神戸高速線除く)

価格は1300円で「スルッとQRtto」のホームページからクレジットカードで購入できるということだ。

■切符は環境負荷など課題「目途は立っていないが、将来的に脱切符目指す」

阪急では、現在、自動改札機の挿入口に通して使う紙の裏に磁気が塗られた磁気切符の利用率が12%、『PiTaPa(ピタパ)』や『ICOCA(イコカ)』といったICカードの利用率が88%となっている。

阪急の担当者は「ICカードやQRコード乗車券が普及すれば、切符で使用される紙や金属の廃棄量を減らすことができるほか、改札機のメンテナンスのコストを抑えられるといったメリットがあります。まだ目途は立っていませんが、将来的には脱磁気切符を目指していきたい」と話している。

(関西テレビ 2024年)

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