グリコのチルド商品、その一部が出荷再開されることが決まりました。

江崎グリコは11日、システム障害で出荷停止が続いている「プッチンプリン」や「カフェオーレ」「BifiXヨーグルト」「朝食りんごヨーグルト」「アーモンド効果」などの冷蔵商品について、一部の商品を6月25日以降順次再開することを発表しました。

発表によりますと、再開に際しては、まずは安定供給を優先して下記の商品から取り扱いを再開し、その後、対象品目数を拡大していくという方針です。


《25日以降出荷再開するグリコ製品》

・アーモンド効果各種
・グリコ牛乳各種
・高原特選牛乳各種
・グリコJA牛乳さが生まれ各種
・カルシウムと鉄分の多いミルク(180ミリリットル)
・幼児のみもの(幼児優良牛乳のみ)

《出荷再開するキリンビバレッジ製品(グリコが販売受託)》

・キリン午後の紅茶ストレートティー/レモンティー/ミルクティー
・キリン無添加野菜48種の濃い野菜/48種の濃い野菜と果物
・キリンファイアゴールドラッシュ微糖/ゴールドラッシュカフェオレ/ゴールドラッシュブラック
・キリン生茶
・キリントマトジュース
・キリン毎日果菜

・トロピカーナ100%オレンジ/グレープフルーツ/アップル/フルーツブレンド/マンゴーブレンド/パインアップル
・トロピカーナエッセンシャルズ鉄分/食物繊維/マルチミネラル/マルチビタミン
・トロピカーナエッセンシャルズプラス乳酸菌スムージー/ビタミンスムージー


《「アーモンド効果」は再開「プッチンプリン」はまだ》

スーパーなど店舗の棚に全くない状態から出荷を再開、となると、大量発注などが見込まれるといいます。

そのため再開にあたってグリコは、利用客や取引先に迷惑をかけぬよう『安定供給』が可能な商品を優先したということです。

同社によりますと具体的な商品として、

▼「アーモンド効果」は賞味期限が200日以上で、在庫を多く持てることで、欠品リスクに対応できる、などの理由。

▼「牛乳」は4月~6月の間も、学校や施設など、概ね個数が決まっている給食向けに出荷を続けてこれた、などの理由。

こうした点を踏まえながら、再開する商品を選定したということです。


《システム障害発生は4月》


そもそも出荷停止は今年4月3日、システムの切り替え作業によりシステム障害が発生したのがきっかけです。

18日からは一部商品で出荷を再開しましたが、想定していた受注に対してシステム処理が間に合わないことなどを理由に、再び出荷停止の判断をしていました。

その後、システム障害に関する問題の特定は進んだものの、商品の安定供給に向け万全を期すとして、当初目標の5月再開を延長し、改めて6月中の再開を目指していました。

5月8日には、24年12月期の通期業績予想を下方修正すると発表。その中でシステム障害による出荷停止の影響として、売上高で200億円の減少が見込まれる、としていました。

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