食卓のお供「梅干し」がピンチ。今が旬の梅が。
和歌山県に次ぐ梅の収穫量を誇る群馬県。梅の出荷がピークを迎えています。
ただ、収穫の現場では困惑が広がっていました。
果樹農園やくしや 佐藤健代表
「こういう枝のところに実がつくはずなんですよ」
豊作だった去年と比べると、枝はスカスカ。
果樹農園やくしや 佐藤健代表
「(全体で)例年の6割〜7割という感じ」
不作の原因は、冬の気候にありました。
果樹農園やくしや 佐藤健代表
「(3月に)寒の戻りがあって。寒いと受粉してくれるミツバチが飛ばない」
暖冬で梅の花が前倒しで開花すると、その後、寒の戻りで気温が低下。
受粉を助けるミツバチの動きが鈍り、そもそも実が付かない結実不良を起こしたのです。
さらに影響は、梅干しなどの加工品にも。
大利根漬 富澤慎一社長
「梅の素材原料がないと商売にならない」
実は今年、収穫量全国一の和歌山県も含め、各地で不作が相次いでいます。
製造の現場でも、十分な量の確保が難しく、人気の「かりんこ梅」なども減産の見通し。仕入れ値も上がっています。
大利根漬 富澤慎一社長
「10%以上はどうしても値上げをやらなきゃいけない」
地元のJAは「直売所では安く買えるので、ぜひ足を運んでほしい」と話しています。
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