前日のナスダック史上最高値を受けて、取引開始からおよそ30分で上げ幅は500円を超え、一時3万9000円を上回った日経平均株価。

 ナスダックの構成銘柄は、時価総額を史上3社目となる3兆ドルの大台にのせたアメリカの大手半導体メーカー・エヌビディアなどハイテク株が多くを占めています。

三井住友DSアセットマネジメント 市川雅浩氏
「これを受け継ぐ形で、きのうは国内の『値がさ』の半導体関連株が上昇し、それが日経平均を牽引(けんいん)する形で、朝方大きく上昇したという流れになると思います」

 しかし、その後は伸び悩み、終値は213円高い3万8703円で取引を終えました。

 日本時間7日の夜に発表されるアメリカの雇用統計が来週以降の日本株の行方を左右するため、投資家の多くがいったん利益を確定して様子見していると専門家は分析しています。

市川氏
「労働指標(雇用統計)の緩やかな減速が確認できれば、インフレ沈静化の期待から、アメリカで長期金利の低下と株高が予想されます。この流れは来週以降の日本株にも追い風になる。反対に(アメリカの)労働指標の底堅さが確認されれば、日本株には向かい風になりそうです」

(「グッド!モーニング」2024年6月7日放送分より)

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