【東】NPO法人東村観光推進協議会(渡久山真一理事長)が東村川田に自然を体験できる宿泊施設「ヤンバルエクスペリエンス ホテル ヌンガニク」の開業を目指している。8月1日に開業予定で、バーベキューや星空観察ができるウッドデッキを備えたコテージ6棟に計20室を建設する。観光客の滞在拠点を整備することで観光消費額の増加を図り、豊かな自然を生かした新たな観光コンテンツを生み出すことも期待される。

 福地川海浜公園に隣接する村有地に建設予定で、敷地面積は約2400平方メートル。ホテル名の「ヌンガニク」はこの地域に昔からある地名から名付けた。

 料金は1人一泊8~9千円で検討し、コテージ6棟のうち2棟にツインベットが4室、4棟にシングルベットが16室。受け付けや作業スペースがある共用棟1棟も設ける。自然体験で訪れた観光客や修学旅行生を引率する教員の宿泊場所としても活用する。

 事業は沖縄振興特定事業推進費民間補助や金融機関からの融資を活用。総事業費は約1億7500万円を見込み、同協議会が事業主体となる。

 5月30日の地鎮祭で當山全伸村長ら関係者が工事の安全を祈願した。協議会の小田晃久事務局長は「観光客や県民にも東村に長く滞在してもらい、やんばるの魅力を伝えたい」と力を込めた。(北部報道部・比嘉海人)

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