トヨタ自動車の生産過程での認証試験に不正があった問題で、岩手県金ケ崎町のトヨタ自動車東日本岩手工場では、ヤリスクロスの生産を6月6日から停止しました。
地元からは影響を心配する声が上がっています。

高橋礼子アナウンサー
「岩手工場では1年間に生産する自動車のうち約3割を不正のあったヤリスクロスが占めているということです」

トヨタ自動車東日本の岩手工場では不正があった車種のうち「ヤリスクロス」を生産しています。

トヨタ東日本によりますと、衝突時に積み荷が動いた際の後部座席へのダメージを調べる試験で、古い規定の積み荷を使用したため国土交通省から不正と判断されました。

岩手工場では6月3日からヤリスクロスの出荷と販売を停止していましたが、6月6日から6月28日まで生産も停止することとなりました。

岩手工場では2023年度25万台あまりを生産していて、このうちヤリスクロスは約9万台と全体の3割ほどを占めています。

工場がある金ヶ崎町の住民
「上から規定されるものだから、どうしようもない。働いている人は仕方がない」

地元のタクシー会社では今後の地域経済への影響を心配する声もありました。

タクシー会社従業員
「ショック。ショックだよね」
「(車の)部品会社のお客さんを乗せるので、そういう影響があまり出なきゃいいなっている」

また、今回の問題を受け達増知事は「県内で生産している自動車についてこうした事案が生じたことはとても残念。トヨタ自動車には必要となる対応を速やかに進めてほしい」とコメントしています。

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