岩手県盛岡市の下水道事業が2025年度に赤字となる見通しの中、盛岡市の内舘茂市長が6月5日、有識者などでつくる審議会に使用料金の引き上げについて諮問しました。
月300円ほどの値上げが検討されています。

盛岡市の内舘市長は5日、岩手大学の小川智学長が会長を務める市の水道事業の審議会に対し、下水道の料金改定に関する諮問書を提出しました。

盛岡市の公共下水道の基本使用料は現在(2024年6月5日時点)、ひと月995円(税込み)となっています。

しかし、人口減少に伴う使用料収入の減少や施設の維持管理費の増加などから、下水道事業は2025年度には赤字となる見込みで、市では使用料の改定は避けられないとしています。

13人の委員が出席した5日の審議会では、市の案をもとに2025年度から月ごとの基本使用料を292円引き上げ、1287円にすることが検討されました。

委員からは「一気に上げるのではなく、段階的に引き上げた方が良いのでは」などといった意見が出されていました。

審議会では今後、協議を進め8月8日に市長へ答申する予定です。
改定が決定すれば2010年以来15年ぶりとなります。

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