世界の公的債務が約97兆ドル=約1京5千兆円に達し、利息の負担が途上国に重くのしかかっている実態が明らかになりました。
国連貿易開発会議=UNCTADは4日、世界全体の公的債務が2023年に約97兆ドル=約1京5千兆円に達したとの報告書を発表しました。
公的債務全体の3割にあたる約29兆ドルを途上国が負い、中国やブラジル、インドなどの債務額が大きくなっています。
日本は約10兆ドルでアメリカの約33兆ドル、中国の約14兆ドルに次ぐ3番目の債務額でした。
また、公的債務は世界の各地域で膨らんでいますが、アフリカ諸国ではGDP=国内総生産に対する債務額の比率が高くなっています。
途上国全体の支払利息の総額は、2023年に8470億ドルに上り、さらに金利の上昇が途上国の財政に打撃を与え、一部の国では、利息の支払い額が、教育や保健衛生などの分野への歳出を上回る例も見られました。
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