トヨタ自動車で、エアバッグの性能などの試験に不正があったことが明らかになりました。

 国土交通省は、豊田自動織機やダイハツで相次いで発覚した自動車の量産に必要な認証試験の不正を受けて、トヨタやホンダなど85社に対し過去10年間、同様の不正がなかったかの調査と報告を求めていました。

 国交省によりますと、トヨタでは衝突時の性能を調べる試験で、衝撃ではなくタイマーでエアバッグを開かせるなど、7車種についての不正行為が判明したということです。

 国交省はこのうち、現在も生産しているカローラフィールダーとアクシオ、ヤリスクロスの3車種の出荷停止を指示し、6月4日にもトヨタの本社を立ち入り検査する方針です。

 3日午後5時から、トヨタの豊田章男会長が緊急の会見を開き、不正の詳細について説明しています。

豊田章男会長:
「トヨタグループの責任者として、お客さま、クルマファン、全てのステークホルダーの皆さまに、心よりおわび申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。今回の事案はいずれも認証に関わる問題でございます。今回の問題は正しい認証プロセスをふまずに、量産・販売してしまった点にございます」

 豊田会長は、販売済みの車の安全性に問題はないと話しました。

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