秋田県沖の2つの海域で新たに洋上風力の発電事業者に選ばれた企業連合が3日、事業計画を説明し、「男鹿市・潟上市・秋田市沖」の一般海域が、国内で最も早い2028年6月に稼働することが分かった。

県内の洋上風力発電では、2023年12月に「男鹿市・潟上市・秋田市沖」の事業者に国内最大の発電会社「JERA」などで構成される企業連合が、2024年3月には「八峰町・能代市沖」の事業者に「ENEOSリニューアブル・エナジー」などでつくる企業連合が、それぞれ選定された。

3日は、2つの海域の発電事業者が事業概要を明らかにした。

「男鹿市・潟上市・秋田市沖」では、海底に固定する高さ260メートルの着床式の風車(ベスタス製)21基が設置される。運転開始は、一般海域では国内で最も早い2028年6月を目指す。

 JERA 国内洋上風力事業部・由井原篤部長:
「運転開始が最速というところで、難しいプロジェクトであることは間違いない。協力企業とワンチームになって、2028年6月の運転開始に向けて、絶対やり切る気持ちでやっていく」

一方、「八峰町・能代市沖」では、高さ260メートルの着床式の風車(ベスタス製)25基が、2029年6月に稼動予定。

 ENEOSリニューアブル・エナジー 洋上風力事業本部長・土居聖取締役:
「非常に恵まれた風がある秋田の資源を使っていくので、仕事はもちろん、人や地域に最大限の貢献をしたい」

2つの海域の事業が県内経済にもたらす効果は、計1兆8200億円が見込まれ、発電事業者が県内企業の参画を呼びかけていた。

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