県内ではガソリン価格の高止まりが続き、家計を圧迫している。そこで、ガソリンの消費を抑えられる運転方法「エコドライブ」について、JAF・日本自動車連盟に聞いてきた。

石油情報センターが29日に発表した県内の最新のレギュラーガソリンの平均小売価格は183円と、5週ぶりに値上がりした。
全国的には、長野県の184.6円に次いで2番目に高くなっている。

価格が高騰する中、どうすればガソリン代を節約できるのか…。
燃費向上につながる「エコドライブ」のポイントをJAF山形支部の後藤さんに聞いた。

まず1つ目は「アクセル」。

(JAF山形支部・後藤郁哉さん)
「発進時はアクセルペダルを深く踏み込むのではなく、優しくじんわり、かかとを支点に足の裏全体で踏み込むことがポイント」

運転する際に最もガソリンを消費するのが発進時。
この際、優しいアクセルペダルの操作「ふんわりアクセル」を実践することで、約10%も燃費が向上するそう。

そして2つ目は「車間距離」。
車間距離を多めにとり、なるべく一定のスピードで走ることがポイント。

(JAF山形支部・後藤郁哉さん)
「前の車との車間距離が近い状態だと、それだけで加速・減速という操作が増えて無駄な燃料を消費してしまう」

そして3つ目は「減速」。
前方の信号が赤や黄色で止まることがわかった場合は、早めにアクセルから足を離す
ことがポイント。

(JAF山形支部・後藤郁哉さん)
「走行時にアクセルペダルから足を離すと、無駄な燃料をエンジンに送らなくする“フューエルカット”という機能が働くので、燃費が約2%向上すると言われている」

教えてもらった3つのポイントを、後藤さんにアドバイスしていただきながら実践してみた。

後藤さん「重松さん、少しアクセル踏むのが深いですね。
    もう少し優しく、5秒間で時速20キロに到達するくらいのイメージで。
    このくらいの車間距離がいいですね」
重松アナ「いつもよりかなり離れている感覚ですが、これくらいでいいですか?」
後藤さん「そうですね。燃費が向上するだけでなく、
    前の車が急ブレーキを踏んだ時も慌てることなく対処できるので」

「エコドライブ」を伝授してもらったので…。

(リポート)
「エコドライブした時としていない時で、どれくらい燃費が違うのか、さくらんぼテレビから山寺までの往復で測ります」

往復24キロの距離を運転してみた結果。
「エコを気にしない普通の運転」で走った場合、1リットルあたり13.8キロ。
これに対し「ふんわりアクセルなどを意識したエコドライブ」を実践した場合、1リットルあたり17.2キロ。
2割以上燃費が向上した。

今回試した3つのポイント以外にも、「待ち合わせや荷物の運び出しなどで停止する場合はエンジンを切る」「タイヤの空気圧を適正にする」ことも燃費向上につながるという。

(JAF山形支部・後藤郁哉さん)
「エコドライブを続けていただくことで、財布に優しいということだけではなく、車間距離を多めにとり速度を抑えるなど、安全運転にもつながるので、みなさんぜひ実践してほしい」

誰でも簡単にできる「エコドライブ」。
みなさんもできるところから始めてみては。

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