29日の日経平均株価は、前日のアメリカ市場でナスダックが史上最高値を更新したことを受け、取引開始から30分で286円高の3万9141円まで上昇しました。

 しかし、その後は一気に急降下。マイナスに転じました。

 この株価の“乱高下”は、国内の長期金利上昇が影響していると、専門家は分析します。

三井住友DSアセットマネジメント
市川雅浩氏
「今まで金利がなかなか上がる世界ではなかったから、急速に金利が上がってくると、マーケットの方も少し身構える雰囲気になっている。3万9000円乗せたところで、早々に利益確定売りが出た」

 結局、終値は298円安の3万8556円で、続落となりました。今後の日本株は、31日にアメリカが発表する経済指標に左右されそうです。

市川氏
「アメリカで4月の個人消費支出物価指数、PCE物価指数が発表される。このPCE物価指数でインフレの落ち着きが確認されれば、早期利下げ期待からアメリカの長期金利は低下し、アメリカ株は上昇、日本株もつれ高となることが予想される。一方、改めてインフレの根強さが確認されれば、逆の動きとなり、早期利下げ期待の後退から、アメリカの長期金利は上昇し、アメリカ株は下落、日本株もつれ安になることが予想される」

(「グッド!モーニング」2024年5月30日放送分より)

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