長期金利の指標となる10年物国債の利回りは29日、一時1.075%を付けました。およそ12年半ぶりの高い水準です。

三井住友DSアセットマネジメント 市川雅浩氏
「前日にアメリカの長期金利が上昇していたことや、日銀による国債の買い入れ減額の見方が根強いことが主因と思われます」

 10年物国債の利回りは、住宅ローンの固定金利や企業への貸出金利の基準となっています。利回りの上昇は、家計や企業活動に影響を与えますが…。

市川氏
「日銀の金融政策は現在、異次元緩和からの出口にあり、長期金利は適正な水準を探っている状況と言えます。そのため、長期金利はいくらか上昇しやすくなっていますが、日銀に急速な金融引き締めを行う意図はないと思われ、長期金利が急騰する恐れは小さいと見ています」

(「グッド!モーニング」2024年5月30日放送分より)

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