全国単独最下位の最低賃金の改正に向け、5月29日に達増知事が岩手労働局に申し入れをしました。
岩手県では、優秀な人材確保や物価高騰に対処するため十分な議論を求めています。
29日は達増知事が岩手労働局を訪れ、粟村勝行局長に申し入れ書を手渡しました。
最低賃金を巡り、知事が労働局長に申し入れをするのは初めてです。
岩手の最低賃金は現在893円で、全国で単独の最下位です。
県によりますと、他県との格差で都市部だけでなく東北の他の県との比較でも、就職時期の若者の転出が目立っています。
このため申し入れでは、2025年度の最低賃金を決める審議会での十分な議論を求めています。
県商工労働観光部 菅原俊樹労働課長
「県民の皆さんからの色々なご意見や議会でも議論ありましたし、物価高騰を上回る賃上げが実現するよう県としても後押ししていきたい」
今回の申し入れは、6月7日に開かれる2024年度最初の最低賃金審議会に報告される予定で、労働局は「的確な審理になるよう努めたい」としています。
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