利用客の増加に伴い、駐車場待ちで渋滞が発生するなど、交通混雑の解消が課題の福岡空港に新しい立体駐車場が完成しました。

16日から運用が始まる福岡空港の新立体駐車場。

国内線ターミナルの東側に作られ、国立競技場などを手掛けたことで知られる建築家の隈研吾さんがデザインを監修しました。

新たな駐車場の最大の狙いは「交通混雑の緩和」です。

◆記者リポート(2023年3月)
「国内線の駐車場なんですが、入り口に向かって長蛇の列ができています」

去年の3月の映像には、駐車場に止めたくても止められない車が空港周辺の道路に列を作っている様子が映っています。

福岡空港は、国際線側の駐車場を活用したり、公共交通機関の利用を呼びかけるなどして対応してきましたが、混雑解消は重要な課題となっていました。

こうした中、新たに建てられた立体駐車場は9階建てで、収容台数は従来の2倍近い1617台に増えます。

◆福岡国際空港 岩本哲也さん
「これまで多くのお客様に待ち時間が発生していたが、スムーズに快適にご利用いただけるのではないかと」

料金は、最初の30分以内は無料で、それ以降30分ごとの基本料金が現行の200円から250円に、24時間の最大料金が2400円から3500円、繁忙期には4500円に値上げされます。

◆空港利用者(20代)
「快適になればいいな。混み具合がすごいから」

◆空港利用者(20代)
「駐車場を探すのに時間がかかったりするので、多い分には助かります」

◆空港利用者(60代)
「板付空港の時から使っている。すごい近代化されていいと思いますけど、あまりにも値段が跳ね上がったので、ちょっと使いづらい」

これまで駐車場だった場所には、商業施設やホテル、バスターミナルなどが一体となった複合施設が建設される予定で、2026年度中の開業を目指しています。

◆空港利用者(50代)
「よく、ごはんを食べるだけのために空港に来たりするので、そういった所も充実して大きくなるといいなと思います」

◆空港利用者(60代)
「見送りとかだけじゃなくて、空港の中だけで楽しめるようにできたら、すごく便利がいい所だから、福岡空港は」

第2滑走路の増設工事も進むなど、まだまだ進化を続ける福岡空港。

アジアの玄関口として、その魅力はますます高まっていきそうです。

◆福岡国際空港 岩本哲也さん
「まれにみる都市に近い空港となっていますので、トップリーダーとして先進的な空港に生まれ変わっていきたいと思います」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。