北陸新幹線の福井県延伸開業から5月16日で2カ月となりました。福井県のまとめによりますと、県内3つの新幹線駅周辺への来訪者が前年同期比で約3割増となり、特に信越や関東方面からの来訪者が大幅に増加しました。観光地では、終着駅の敦賀で、赤レンガ倉庫の入込数が前年の1.5倍となりました。
  
福井県は24日、記者会見を開き、北陸新幹線県内開業後2カ月の状況を発表しました。それによりますと、新設された「越前たけふ駅」を除く芦原温泉・福井・敦賀の3駅周辺の県外からの来訪者数は、前年同期比29.5%増の127万6000人となりました
。データはKDDIが、同意を得たauのスマートフォンユーザーを対象に実施した調査から算出されたものです。地域別にみると、最も増加が顕著だったのが信越方面で95.2%増、続いて関東からが45.3%増となりました。県では、新幹線の開業により関東や信越から乗り換えがなくなりアクセスが向上したことや、重点的なプロモーションの効果などが要因と見ています。
 
また、開業後2カ月間の主な観光地の入り込み数も増加していて、特に終着駅の敦賀では「敦賀赤レンガ倉庫」が前年同期比47.8%増と大幅に増加。敦賀駅西口の商業施設OTTA(オッタ)内にある書店「ちえなみき」の利用者も前年同期比95%増となりました。県立恐竜博物館は、リニューアル工事で閉館の期間があったため、コロナ禍前の2019年との比較で12.2%増、一乗谷朝倉氏遺跡でも5.9%増となりました。

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