そば粉の産地にこだわった十割そばが味わえる岩手県盛岡市の専門店「蕎麦金時」は、ナチュラルテイストのカフェを思わせる木のテーブルやインテリアの数々が並んでいて、温もりを感じさせる店内です。

「蕎麦金時」は2023年11月20日にオープンした十割そば専門店。
代表の中塚大樹さんは、「コンセプトは時期によって日本各地のそば粉を使い、お客さまに提供できればと思っている」と話します。

盛岡市菜園のMOSSビルの近くにある「蕎麦金時(そばきんとき)」では、花巻の老舗そば店で腕を磨いた店主・中塚大樹さんが選び抜いたそば粉を使用しています。

代表 中塚大樹さん
「足を延ばしたくても行けない地域もある。行けないけれど、そこのそばを食べてみたいとか、そこのそば粉を使ってそばを作ってみたい。そうするとお客さんにも楽しんでもらえるし、自分自身も楽しめるし勉強にもなる」


蕎麦金時の人気メニュー「天もりそば」は、時期によってそば粉の産地を変えています。
この時期に使っているのは茨城県産の「常陸(ひたち)秋そば」で、甘みがあり香りが豊かなそばです。

さらに、そばつゆにも中塚さんの情熱が込められています。

代表 中塚大樹さん
「こちらは当店で使用しているかつお節、宗田(そうだ)節、サバ節。当店のそばつゆはそばとの相性を一番に考えているので、だしを一番に感じてほしい。そして、そばの味自体も壊さない。しょっぱすぎないつゆを作っているので、そこもこだわり」

試行錯誤の末に仕上げたそばつゆは深みが増して風味豊かで、塩味が主張しすぎず十割そばの香りを優しく引き立ててくれます。

そば粉やそばつゆの素材を厳選している蕎麦金時ですが、岩手の食材が光る一品もあります。

代表 中塚大樹さん
「岩手鴨という鴨のムネ肉を使った鴨つけそば。鴨肉は臭みがあるといったイメージがある方もいると思う。まったくと言っていいほど臭みもなく、うまみもかなり強い。当店のそばつゆ自体もかなりこだわっている。そばつゆと鴨の脂が溶け合うことによって、とても深みのあるおいしい味になっている」

確かな腕で最高の味を追求する中塚さんが作るこれからの時期にピッタリの期間限定メニューがあります。

代表 中塚大樹さん
「ナスを揚げナスにしてそばの上に載せて、とろろをトッピングしたそば。ぶっかけみたいに冷たいつゆをかけて食べてもらう。食欲が落ちる夏でも食べやすいそばになっている。お客さまを飽きさせないような店づくり、メニュー作りをしていきたいというのが根底にある。小さいお子さまから年配の方まで、そばを楽しんでもらえるように頑張りたい」

中塚さんの情熱が込められた自慢の十割そばは、訪れるたびに新たな発見が楽しめます。

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