リニア新幹線の工事に伴う生態系への影響を議論する静岡市の協議会で、静岡市の難波市長は影響の最大予測をするようJR東海に求めました。

リニア新幹線の工事に伴う生態系への影響について、静岡市は「影響は確実に生じることを前提に、回避・低減・代償措置をどのようにしていくか、検討の詰めの段階にある」との認識を示してきました。

9日の協議会で、静岡市の難波市長は「シミュレーションには不確実性が必ず残るため、植物や水生生物への影響を最大量想定する必要がある」と指摘しました。

これに対しJR東海も静岡市の提案をもとに、影響の回避・低減・代償措置を検討していくとしています。

静岡市・難波喬司 市長:
私は詰めの段階と思っていますが、どういう詰めしていくと(影響の)回避・低減・代償措置ができるか方向性は確認できたのではないか

また、市が標高の高い所にある湧水の水位が工事によって低下し、植物に影響が出る恐れを指摘したことに対し、JR東海は2024年の夏から湧水量のモニタリングを実施すると説明しています。

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