ウクライナを訪れたアメリカのブリンケン国務長官は、「基金」という形でウクライナに対し日本円でおよそ3100億円の追加の軍事支援を行うと発表しました。

アメリカ ブリンケン国務長官
「北東部ハルキウ州の状況を注視している。防空システムの供与はクレバ外相が言ったようにもちろん最優先事項だ」

ブリンケン長官は15日、ウクライナのクレバ外相との会談後の共同会見で、「防衛事業基金」という形でウクライナに対し20億ドル=およそ3100億円の追加の軍事支援を行うことを発表しました。

具体的には武器の供与のほか防衛産業への投資、またウクライナがアメリカ以外から軍事装備品を購入する際の支援に充てられるとしています。

またウクライナとの安全保障をめぐる2国間協定について、交渉はまもなく終わり、近く最終的な文書を完成させる予定だということです。

ウクライナはNATO=北大西洋条約機構に加盟するまでに2国間協定を通じて安全保障を強化したい意向で、すでにアメリカやドイツなど9か国と協定を結んでいます。

一方、戦況の悪化を受け、ウクライナ大統領府は15日、ゼレンスキー大統領が予定していた外遊をすべて延期すると発表しました。ゼレンスキー氏は近く、スペインとポルトガルを訪問する予定だと報じられていました。

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