手続きを終え、裁判所を出る水原一平被告=米西部ロサンゼルスで2024年5月14日、AP

 大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(29)の銀行口座から多額の金を不正送金したとして、銀行詐欺などの罪に問われた元通訳の水原一平被告(39)について、米司法省は15日、次回の審理を米西部時間6月4日午前9時(日本時間5日午前1時)に設定したと発表した。水原被告は西部カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁に出廷し、罪を認める見通し。

 水原被告は14日、ロサンゼルスの連邦地裁に出廷した。ただ、審理を担当した治安判事には法定刑が禁錮1年以上の「重罪」の有罪答弁を扱う権限がなく、水原被告は形式的に無罪を主張した。

 次回の審理は30~45分を予定している。水原被告が有罪答弁を扱う権限を持つ判事の下で罪を認めれば、判決の言い渡し日が決まる。同省によると、判決日は数カ月後になる見込み。サンタアナの連邦地裁に出廷するのは、水原被告による犯罪の多くが、サンタアナが含まれるオレンジ郡で行われたためとしている。オレンジ郡には大谷選手が昨季まで所属したエンゼルスの本拠地があるアナハイムもある。【ニューヨーク中村聡也】

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