握手を交わす北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記(左)と中国共産党序列3位の趙楽際氏=13日、平壌(新華社=共同)

【北京=三塚聖平】中国共産党序列3位の趙楽際(ちょう・らくさい)全国人民代表大会(全人代)常務委員長は13日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記と平壌で会談した。

中国国営新華社通信によると、趙氏は「中朝関係がさらなる発展を収めるよう推進したい」と表明。双方は「伝統的な友好協力関係」の強化で一致した。中国側によると、金氏は中朝協力の発展を「確固不動の方針だ」と強調し、「伝統的な友情を深めたい」と訴えた。

趙氏は12日に平壌で行われた中朝国交樹立75年の記念行事の開幕式に出席するため訪朝した。

趙氏は中朝関係について「善隣友好で共に戦い、運命を共にし、共に発展した75年だった」と指摘。「中国の党と政府は常に戦略的な高みと長期的な観点から中朝関係を扱っている」と述べ、実務協力のほか「双方の共通利益を引き続き相互に力強く支持して守る」と表明した。

中朝両国は国交樹立75年を迎える今年を「中朝友好年」と位置付けている。両国は11日、外交・公用ビザを相互免除する文書を交わしており、新型コロナウイルス禍で止まっていた高官らの往来を活発化させるとみられる。

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