ヨーロッパを歴訪中の中国の習近平国家主席は、最後の訪問国ハンガリーで、オルバン首相らと会談し協力関係の強化を確認しました。

 5年ぶりにヨーロッパを歴訪している中国の習近平国家主席は9日、フランス・セルビアに続き3カ国目のハンガリーでシュヨク大統領、オルバン首相らと会談しました。

 会談後の会見で習主席はハンガリーとの間に「全天候型の包括的戦略パートナーシップ」を確立し、「両国関係を『黄金の航海』へと進める用意ができた」と述べました。

 中国が進める巨大経済圏構想「一帯一路」を推し進めることでも合意し、原子力エネルギーや鉄道網の整備、人工知能などの分野で協力するとしています。

 ロシアのウクライナ侵攻についてオルバン首相は、「ヨーロッパは戦争を支持しているなか、唯一の例外はハンガリーであり、即時停戦と和平交渉を求めている」としてほかのEU、NATO加盟国との考えの違いを鮮明にしました。

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