米国のカービー大統領補佐官は7日、パレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファでのイスラエル軍による軍事作戦について「イスラエル側からは、(イスラム組織)ハマスによる武器や資金の密輸を防ぐための限定的なものだったと聞いている」と述べた。一方で、大規模な地上作戦には反対する姿勢を改めて示し、状況を注視するとした。
カービー氏はオンラインでの記者会見で「人口が密集する地区での大規模な作戦は、民間人の死傷者を増やすリスクを高める」と指摘。バイデン米大統領が6日にイスラエルのネタニヤフ首相と電話協議した際にも、こうした姿勢を明確に伝えたという。また米政府が人道支援ルートを確保するための努力を続けるとも説明した。
米国務省のミラー報道官も7日の記者会見で、ラファでの作戦について「ラファ検問所を狙った限定的なもの」との認識を示した。その上で「イスラエルは大規模な作戦を実行したいと言っているが、我々は反対だ」と強調した。【ワシントン松井聡】
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