不法入国した移民をアフリカのルワンダに移送する法律が成立したイギリスで、亡命申請中の移民などの移送を巡って支援者らが警察と衝突しました。

 2日、ロンドン市内のホテルに滞在していた亡命希望者や不法移民が移民専用の宿泊施設に移送される予定でしたが、支援者らが妨害工作を行いました。

 支援者らは警察と衝突し、45人が拘束されました。

亡命申請中の移民
「(移民専用宿泊施設に移送を通知する)手紙を先週、受け取った」
「3日間眠られなかった。正しくなく、むなしい日々を送っている」

 亡命申請中の移民らはホテルなどでの滞在が認められていますが、宿泊費用として一日あたり800万ポンド=およそ15億円をイギリス政府が負担しています。

 政府は「納税者の負担が大きく、ホテルの空室不足が観光にも影響を与えている」とし、地方の港に移民専用の宿泊施設を設け、移送を進めています。

 移民らは施設から外出が可能ですが、人権団体などが「水上刑務所のようだ」と非難しています。

 イギリスでは先月、2022年1月以降に不法入国した移民に対して亡命申請を認めず、ルワンダに強制移送する法律が成立しました。

 地元メディアは内務省関係者の話として「今回移送される人は、ルワンダに移送される対象者ではない」と報じています。

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