カービー米大統領補佐官(広報担当)は4月30日の記者会見で、イスラエルのパレスチナ自治区ガザ地区侵攻に抗議するデモ隊がニューヨークのコロンビア大の建物を占拠したことについて「バイデン大統領は建物を力ずくで占拠するのは完全に間違ったやり方だと信じている」と批判した。
カービー氏は「建物の占拠は平和的な抗議とはいえない。少数の学生によって他の学生の学ぶ権利が妨害されるべきではない」と強調した。ホワイトハウスのベーツ副報道官も声明で「大統領は表現の自由は尊重しているが、抗議は平和的で合法でなければならない」と述べた。
全米各地の大学で続く抗議デモは、大学にイスラエルとの経済的関係を断つよう求めている。批判の矛先はイスラエルへの軍事支援を続けるバイデン政権にも向いている。一方、連邦議会では、イスラエルを擁護する立場から「大学の安全確保」を名目にデモを解散させるよう求める声が出ている。警察が強制的にデモを解散させた大学もあるが、話し合いで撤収させた大学もある。【ワシントン秋山信一】
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