手を振るフランスの俳優ジェラール・ドパルデューさん=2017年9月、イタリア・ベネチア(ロイター=共同)

 パリ検察は29日、2021年の映画撮影中に女性2人に性的暴行を加えた疑いでフランスの有名俳優ジェラール・ドパルデューさん(75)の公判が10月に開かれると明らかにした。フランスメディアが報じた。ドパルデューさんはこれまでも別の女性への性的暴行容疑が持ち上がったり、テレビ番組でわいせつな発言をしたりして非難を受けている。

 パリ警察は29日、性的暴行の疑いでドパルデューさんを一時拘束し、取り調べた。ニュース専門テレビBFMによると、21年に女性スタッフの体の一部を触った疑いが持たれている。

 今回の事件とは別に、18年8月に2度の性的暴行を受けたと俳優の女性から訴えられ、20年12月から本格捜査の対象になった。結論はまだ明らかになっていない。14年に別の女性に性的暴行をした疑いもある。

 ドパルデューさんはフランソワ・トリュフォー監督の映画「終電車」など名作にも出演し、カンヌやベネチアの国際映画祭で男優賞を受賞するなどフランスを代表する俳優の一人。(共同)

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