韓国の尹錫悦大統領による非常戒厳宣言をめぐって、警察のトップが「大統領が6回電話をかけてきて、国会議員の逮捕を指示した」と供述しました。

尹大統領が44年ぶりに出した非常戒厳宣言をめぐっては、内乱などの疑いで捜査が進み、韓国警察庁の趙志浩長官らが警察の特別捜査団に拘束されました。

こうしたなか、特別捜査団の関係者によりますと、趙長官が取り調べに対し、「尹大統領が6回電話をかけてきて、国会議員の逮捕を指示した」と供述。「指示が話にもならないと考え、1人で黙殺した」とも主張したということです。

また、警察は、12日に韓国国防省を捜索し、金龍顕前国防相が使用した秘密回線の携帯電話を押収。

韓国の聯合ニュースは尹氏と金前国防相のやり取りが「事態究明の決定的な端緒になる」として、尹氏に対する捜査網が一層狭まるとの見方を伝えています。

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