米アップル社のロゴ=2020年12月、ドイツ・ミュンヘン(AP=共同)

欧州連合(EU)欧州委員会は29日、米アップルのタブレット端末「iPad(アイパッド)」の基本ソフト(OS)を、巨大IT企業による自社のサービス優遇を禁じるデジタル市場法(DMA)の対象に追加した。半年以内にDMAの規制に対応するよう求めた。

アップルを巡っては昨年9月、スマートフォンのiPhone(アイフォーン)のOSなどについてDMAの対象に指定していた。欧州委は、アイパッドに規制対象を広げた理由として「アップルは利用者が他のOSに乗り換えることを阻害している」ことなどを挙げた。

DMAは、巨大IT企業が自社のサイトなどで自社サービスを優遇することや、利用者の同意なしにデータを収集して興味関心に沿った「ターゲティング(追跡型)広告」を行うことなどを禁止。違反には年間売上高の最大10%、繰り返した場合には最大20%の制裁金を科すことができる。(共同)

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