シリアではアサド政権から反体制派への権力移行が始まりました。
アサド政権のジャラリ首相は9日、反体制派「シャーム解放機構」の指導者・ジャウラニ氏と会談し、北部イドリブを拠点にした反体制派の行政機構である「シリア救国政府」に権力を移行することで合意したということです。
中東メディアは救国政府の首相を務めるバシール氏が暫定政府の首相になると伝えています。
一方、これまで国外に逃れていた人たちが周辺国から早くも帰還を始めるなか、ロイター通信はシリアに大きな影響を与えてきたイランが反体制派の指導部と接触を始めていると伝えました。
イランの当局者は「シリアの新たな指導部の考え方は我々に近い」とも話しているということです。
また、イスラエルはアサド政権の崩壊以降、シリア国内に100回以上の攻撃を繰り返しているほか、境界を巡りシリアと係争中のゴラン高原で緩衝地帯に部隊を進めるなどの動きをみせています。
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